地中海に浮かぶ島国マルタは、イタリアの南端と、チュニジアとの中間ぐらいのところにある。そういうところにある国は、だいたい「文明の十字路」とか「多様な文化が残る」とかいわれているが、ここマルタも例外ではない。加えて海の美しさ。おまけに謎の巨石文明あり、マルタ騎士団ありの、観光地としてはピカイチのところなのだ。
写真の考古学博物館にあるのは建築物に刻まれた模様。渦巻きが描かれていて、ちょっと几帳面さが違うけどヨーロッパの北の果て、アイルランドの巨石に刻まれた渦巻きに似ている。別の国で何かしらの共通点を見つけると、距離が遠ければ遠いほど、なんか旅がワクワクしてきませんか?

ヴァレッタの考古学博物館の展示。
ハーガル・キム遺跡。やたら素朴。 マルタ版「青の洞窟」。「青の洞窟」といえばもちろんイタリアが有名だけど、取材しただけでも「イラン版」「イスラエル版」といろいろあるのだ。